米ワシントン郊外で1月29日、計67人が死亡した旅客機と米軍ヘリコプターの空中衝突事故で、事故調査にあたる国家運輸安全委員会(NTSB)は14日、ヘリ側に高度の誤表示や通信不良があった可能性があると明かした。
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NTSBのホメンディ委員長はこの日開いた会見で、現場検証が終わったと報告した。ヘリは実技試験中で操縦士と教官らが搭乗。衝突時のヘリの高度は、この空域の制限高度200フィート(約61メートル)を上回る278フィート(約85メートル)だったと「確信している」と述べた。
衝突17秒前、管制塔がヘリに呼びかけ
原因の調査はまだ始まったばかりとした上で、考えられる可能性をいくつか示した。音声記録などにより、不審な点が見つかったという。
一つはヘリ内の高度計が誤表…